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皆さん、そして関東広域に住む方たち、

記事や情報を集めた詳細レポートの作業をしていますが、時間を急ぐためにまず個人的な見解を書きます。
当然のことながら、これはアメリカの専門家たちと話してまとめた見解、またはその翻訳だと思って下さい。

ネットやテレビで既に充分に伝わることですが、福島の原発がなかなか収拾のつかない状況になっています。
このタイミングにおいて、誰が正しいのか議論するよりも、既に何が分かっているかに集中した方が良いと思います。

<放射能について>

放射性物質の影響は、量のみではなく、その内容が重要です。簡単にもそのメカニズムを理解しなくては意味がありません。

被曝の仕組みは、 「僕と核」 にも書いてあります。

今回のような事故による人体への影響は、放出量、風向き、被曝量によって変わるし、今後の展開にも大きくかかっているので、
現時点で見極めることはとても難しい。

ただ、既に核燃料から出続けている物質は、大変有害なものであることは確かです。
決して自然放射能やX線と比べるものではありません。微量でも、長期間に渡って影響を及ぼします。
直ちに健康を損ねなくても、遺伝子的な損害なども有り得ます。

体内に取り込まれたものは、外から浴びる照射とは性質が違うので、吸引・摂取することは極力避けること。
出来る限りの距離を取る、遮断をするなど、最低限で最大限のことです。
また、大人は平気な量でも、妊婦や幼児など、特に注意が必要です。
このような注意が広範囲で出てないのは、残念なことと言えます。

最終的には、自分で判断しなくては他人に健康を預けることになります。
質問があれば、答えを見つけて次のステップに行かなければ、判断もできないと思います。

<事態の説明>

津波の後に一時的に冷却機能を失ったため、稼働がストップした原子炉の中にある燃料棒が一斉にに溶け始めた可能性があります。
このメルトダウンへの道が事態が好転していない原因になっていて、その熱と放射能が水素爆発にも繋がりました。

このため、原子炉の上に位置しているプールにある、使用済み燃料も臨界点に達する恐れがあります。
何故そんな場所にあるかと言うと、使用後は簡単に動かせないくらい放射能が強いこともあります。
数十年分の使用済み燃料は、爆発があった後に非常に不安定な状況に入っています。

事態が収束する可能性としては、全ての原子炉が冷やされること。
このためには砂とコンクリートで完全に覆うことも検討するべきですが、優先順位的にそこまで行ってません。
もしかしたら、臨界を防ぐための水脈確保のために更なる対策が検討されるかもしれません。

<まとめ>

端的に言うと、状況が悪化する可能性がまだあり、日本国内に限った問題ではありません。
そのため、今は世界中が日本の一挙一動を見守り、多くの分析がされている最中です。

既に実践されていると思いますが、個人ができる最も賢明な行動は、放射能源が落ち着くまでは、最悪の事態を想定して行動することです。
その行動が何か、それぞれの状況において考慮する必要がありますが、安定したら考えれることも多々あると思います。

地震と津波の被災地が同時にある状態で、本当に厳しい状況です。
意志疎通をしながら、切り抜けて復興の時まで力を尽くしましょう。

また状況に応じて情報を出せればと思っています。

peace
shing02

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